ヨルダン生活まめ情報

ヨルダンの首都アンマンでの子連れ生活雑記

アンマンから子連れの日本帰国便

しばらく日本に一時帰国しており更新が滞っていましたが、またぼちぼちポストしていきたいと思います。

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記憶の新しいうちに、我が家の一時帰国に関するフライトの覚え書きです。

これまで日本へ乳幼児連れで4往復半しており、カタール航空、エミレーツ、エティハド航空を利用しました。ここのところ、我が家はエティハド航空利用が定着しつつあります。それぞれのご家庭でフライトにおいて重視すること、快適さを感じるポイントは異なると思いますが、筆者が感じているエティハド航空のプロコンをご紹介します。

(2018年6月に生後2ヶ月と2歳半、2019年4-5月に1歳と3歳半の子どもを連れてエティハドを利用した経験によるものです。)

 

おすすめポイント

①スケジュールが子どもの体内時計を整えやすい

◆往路 (アンマン〜アブダビ〜成田)

行きは午後アンマン発が乗継がよいです(2019年5月現在、ヨルダン時間の14:45発、アブダビ時間18:45着。他に朝便と夜便あり)。小さい子どもがいても比較的無理なくチェックイン、搭乗できる時間帯です。3時間ほどトランジットの後、アブダビ22:00(ヨルダン時間では21:00)発、成田には日本時間13:00着。うまくいけば、日本行きのロングフライトはちょうど丸々子どもたちの睡眠時間となります。到着1-2時間前の機内食時に起こして食べさせ、昼寝をさせずそのまま入国手続き、空港から移動等すれば、日本時間の夜には疲れて眠くなってきて、時差ボケを防げます。

 

◆復路 (成田〜アブダビ〜アンマン)

成田発は17:55。こちらも空港までの移動やチェックインの間、軽く昼寝させたりしつつ、搭乗して1時間少々で夕食、そのまま就寝時間となります。アブダビ着は現地時間0:50なので、全部寝かせると夜寝付けない恐れがあるため、こちらも着陸前の機内食が出る頃に起こします。いつもより2-3時間少ないくらいがちょうどいいかも知れません。

アブダビ発は現地時間10:55。10時間近いトランジットは他社に比べて乗継が悪いと言えますが、ここが時差ボケ調整のポイントです。手出しになりますが、空港に隣接したトランジットホテルを利用します。

我が家は空港外のホテル(Premier InnAbu Dhabi International Airport Hotel - Premier Inn)を利用しました。空港内のホテルに比べると、出入国手続きに時間を要するため、実際のホテル滞在は最大7-8時間程度となりますが、シャワーをして心身共にリセット、大人もベッドに横になって休め、アンマンまでのフライト及び空港から家まで(ここも意外とつらい)の体力を補給することができます。実際、機内では余程子どもたちの寝つきが良くない限りなかなか大人は熟睡できていないため、3時間寝ただけでも相当回復しました。

アンマン着は12:55。入国して荷物をピックアップしてタクシーで帰宅し、荷ほどき、洗濯、夕食とシャワーを済ませれば、移動の疲れもあり、いつもの就寝時間には眠くなります。このまま朝まで寝られれば、ほぼ時差ボケは生じないです。

※我が家の子どもたちは、翌々日くらいまで1-2時間の時差がありましたが、3日目には無事に修正されました。

 

②Flying nannyさんがいる

少なくとも成田便は往復とも勤務されていて、搭乗時にご挨拶に来てくれました。他社便でも子どもに親切なCAさんは多くいますが、Nannyの役目を明示されているのはエティハドくらいかと思います。夜中、ぐずっているのを聞きつけては抱っこでギャレーであやしてきてくれたり、通る度に寝ている我が子の様子を確認したり声をかけてくれたり、気持ち的にも楽だし助かりました。乳児くらいの子連れにはありがたいサービスに思います。

 

③混み過ぎない

エミレーツは旅行シーズンに乗り合わせると混雑し過ぎており、搭乗後の空席への移動ができないことがしばしばありました。

時期にもよりますが、エティハドは比較的余裕があるのか、搭乗後に席移動できる確率が高いです。今回は往復共に、有料のエコノミースペース席(ブロック最前列のバシネット利用可能な席で、追加料金が必要)への無料での変更をCAの方がオファーしてくれました。

 

④子連れにかなり優しい

以下のおすすめでないポイントに後述の通り、LCC化が進んでいるのでは無いかと思われるほど、機内食や座席指定などコスト削減?追加料金制の傾向が出てきているエティハド航空ですが、それを補って余りあるほど、CAさんの質がよい印象です。エミレーツは日本人CAが多いので日本語が通じますが、混雑しているせいかいつも忙しそうなのに対し、エティハド機内ではnannyさんのみならず、CAさんも通路を通る度にほぼ毎回子どもに声掛けしたり様子を伺ったりしてくれる余裕があります。乗客がエミレーツより外国人比が高いと感じますが、それもあってか子どもがぐずっても周りのお客さんがあたたかくサポートしてくれて、安心して長時間フライトできたように思います。

以前、ほぼ満席の羽田発エミレーツで子どもが寝付けず夜泣きしてしまい、隣り合わせた大変不機嫌なアラブ人の方にかなり嫌な顔をされた(そして私たちにではなくCAを何度も呼び出しクレーム)のが軽くトラウマで、エティハドの機内の雰囲気には安心させられました。。

 

おまけ、ですがアブダビからの搭乗前はこちらでエネルギーを発散させておきます。

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ターミナル3のゲート35と58の間にあるプレイエリアです。もちろん無料、靴を脱いで遊ぶところで、常時監視員のようなスタッフが座っていて、土足で入ろうとする方々に注意していて安心です。

大きめ遊具が5つ、壁にパズルが4つありました。窓から飛行機も見えて、色々な遊び方ができそうです。

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遊び場は成田にも羽田にも、ドバイにもありますが、アブダビの空港は手頃なコンパクトさで搭乗前の立ち寄りも気軽に感じました。

 

おすすめでないポイント

①事前の座席指定が有料化

おすすめでない最大のポイントはここでしょう。2018年7月から、エコノミークラスの事前座席指定が有料化エティハド航空 エコノミークラス有料事前座席指定の注意事項 | 日本橋夢屋されたようです。

出発時刻の24時間前からは無料で座席指定可能ですが、そのタイミングでウェブサイトを開いても、もはや選べる席はバラバラのところしかありません。。しかも、乗継便がある場合、一便目が24時間を切っていても接続便がまだ24時間以内でないと、指定有料になってしまい、指定しないままオンラインチェックインを強行すると接続便にはランダムな席が割り当てられてしまうという。。

幸い、往復ともチェックインカウンターや乗継時アブダビのトランスファーデスクで3席続きの席に替えてもらうことができ、かつ機内では更に広い席をオファーしてもらえることになりましたが、毎回ハラハラするのはやや考えものです。

ちなみに座席指定は、アンマン〜アブダビ便で7JDほど/席、アブダビ〜成田便で10JD/席だった記憶です。決して高くはないですが、これを3席×往復取ると思うと、、やや躊躇われます。。

 

②機内エンターテインメントが少ない

エティハド航空は日本オフィスが撤退したらしく、コールセンターも英語のみ(03の番号ですがセルビアに転送される由)の対応です。そのためか、機内エンターテイメントもエミレーツなどのように日本映画やアニメなどは殆どありません。子どもに映画など見せて間を持たせたい場合にはやや不便かも知れません。英語のアニメなどはあるので、英語のできる子であれば大丈夫でしょう。

なお、子どもにくれるアクティビティブックもありますが、エミレーツの方が、ベビー用のアメニティ(スプーン、食事エプロン、ゴミ袋等のセット)やぬいぐるみ付きのブランケット、簡易なおもちゃをくれたりとより充実している印象です。

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往路のアクティビティブックには、組み立てて遊ぶ動物パズルや塗り絵等のゲームブック、クレヨンなどが入っていました。

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復路では、カバンになっていてプレイカードなども入っていました。

 

③機内食が効率化?

2019年4月の往路は普通の機内食でしたが、なぜか5月の復路は成田〜アブダビ間がカフェトレーのようなコンパクトなミールになっていました。。機内食が多くて残してしまいがちな人にはちょうどよいかも知れませんが、物足りなく感じる方もいるかも知れません。

キッズミールを先に持ってきてくれたり、ベビーフードの瓶詰めをオファーしてくれるなどのサービスはよかったのですが。

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搭乗後すぐの夕食。一応、別途後からデザートのチョコケーキも配られたのでボリュームはそこそこありましたが。コンパクトなトレイです。
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こちらは朝食。

 

④成田空港のみ発着

羽田空港からも発着するエミレーツに比べると、やはり成田空港は遠く感じることもあります。

また、オフィス撤退と関係あるのか、チェックインカウンターの地上職スタッフ、及び成田便に搭乗しているCAさんも、エミレーツと比べると日本人でないスタッフが多い印象でした。チェックインカウンターは日本語で対応してくれましたが、ツアー客などはそれもあってやはりエミレーツに集中するのかも知れませんね。(一応、往復ともエティハドにも日本人ツアーの方はいらっしゃいましたが)

 

子連れでも、少しでも快適な空の旅ができますように…フライト選びの参考になれば幸いです。