ヨルダン生活まめ情報

ヨルダンの首都アンマンでの子連れ生活雑記

アンマンから子連れおでかけ(キャンプ@ダナ)

イードの休暇を利用して、ダナのキャンプに行きました。

ダナは、訪れた多くの方から訪問をお勧めされる、ヨルダンの自然豊かな生物保護区です。

 

★ダナのみどころ

ダナ生物保護区には、様々な希少生物が生息すると言われており、それらも含めて700種の植物、37種の哺乳類、36種の爬虫類、190種の鳥類が生息している他、ヨルダン峡谷からワディアラブまでの峡谷の絶景を楽しむことができます。

春や秋の気候の良い頃に、トレッキングやエコツアーをするのがお勧めです。

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★ヨルダン観光局のホームページ

ダナ生物保護区

 

★Wild Jordanのホームページ

Dana Biosphere Reserve | Wild Jordan

 

繰り返しとなりますが、トレッキングなどを楽しむのがメインの為、お勧めの季節は春と秋…より具体的には、3月と10月頃です(ヨルダンは春と秋が大変短く、この時期以外は暑過ぎたり寒過ぎたりで山歩きやテントでの宿泊には向かない)。が、諸事情によりその時期に訪問できず、諦め切れずに6月頭に行ってしまいました。

 

★Rummana Campsite

Camping | Wild Jordan

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3/15-10月末まで利用できる、Wild Jordanの管理するキャンプサイトです。booking.com、hotels.comなどの予約サイトからも予約できます。

ダナにはゲストハウスもいくつかありますが、いずれも渓谷の反対側に位置するもので、そこを拠点にトレッキングやハイキングに向かうことになります。こちらのキャンプサイトは自然保護区内にあり、自然の中で寝起きすることができます。

今回はdouble sizeのテントが1泊58JD(朝食つき)、夕食代が一人当たり14JDでした(幼児は無料)。4人で一泊二食付きで86JDとなりました。他に、追加料金でランチボックス、エコツアーガイドなども頼めるそうです。

 

アクセスは、アンマンから車で2時間半ほど。保護区の入り口に事務所があり、そこでチェックイン手続き(宿泊料支払い、パスポートなどIDの提示等)をしてから、シャトルバスでキャンプサイトまで運んでくれます。

 

なお、Wild Jordanは、ホームページにも記載の通り、RSCN(The Royal Society for the Conservation of Nature 王立自然保護協会)の運営によるものです。Jabal AmmanにあるWild Jordan Centerはダウンタウンを見渡すオシャレなカフェやNature Shopが併設されています。

★Wild Jordan Center
Othman Ben Affan St., Amman
https://goo.gl/maps/JgEa4G1g5xWRgQtq8

 

★キャンプでの過ごし方

日中はさすがに暑く…暑過ぎて、3歳半と1歳を連れて歩く気力もなく、テントの中も蒸し蒸し暑いため、屋根の下にアラビーマットが置かれた、風通しの良い日陰の東屋でのんびりして過ごしました。

 

この日はラマダン最終日(予約時点ではイード初日の予定だったのですが、、1日ずれてしまい)のため、夕食はイフタール時間の19:40からとなり、夕食がいつも18:00からの子どもたちには大変でしたが、なんとか間食で腹をもたせつつ、涼しくなった日没前にお散歩を楽しみました。この時期は、夕方18:00以降と朝8:30前までがお散歩に適していると思われます。

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キャンプの周りには、目印を辿りながら歩く所要1時間半ほどのトレイルコースがありました。しかし幼児2人連れでは朝夕でも少々大変そうだったので、30分ほど散策して折り返す、という感じでお散歩していました。キャンプサイトのすぐ近くでも、峡谷の絶景を十分楽しめます。もっと歩ける場合は、より奥まで進むコースを教えてくれるそうです。

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幼児たちにはトレッキングは大変でも、ありの巣を見つけたり、いつも見ない草花を眺めたり、鳥を見つけたり、と自然を満喫していました。道も歩きやすいようにならされていますが、それでも3歳児は5回くらい転んでいましたが…

 

★キャンプのファシリティ

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キャンプのファシリティは、テントの中に大人2人と幼児2人にそれぞれマットレス、枕、毛布2枚、ボックスシーツ(敷く用)、フラットシーツ(掛ける用)がついています。到着した時は外気温34度でテント内も蒸し風呂状態で、毛布なんて使うか!と思ったのですが、夜は1枚掛けないと肌寒かったです。むしろ夏以外の時期に2枚で足りるのかな…。

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トイレ、シャワーは割ときれいです。水栓にお湯と冷水の区別はありませんが、冷水を覚悟してシャワーをひねったら、適温な温水が出てきました(昼間の太陽で熱せられたためかも)。ただ、シャワーヘッドが固定されていて頭上からしか水が出ないので、乳幼児を洗うのは少し大変です。また、石けんやシャンプー、タオル等は一切ありませんので、必要でしたら持参しなければなりません。(大人は1日くらい水シャワーだけ、自然乾燥でも問題無さそうですが。。小さい子だとそうもいかないかと思いますので)

 

★夏の小さい子連れキャンプであるとよいもの(我が家の場合)

●ハンディライト

→トイレには照明がありますが、テントにはありません。また、途中の道も足下が危うかったので、ハンディなものがひとつあると安心です。携帯のライトでもいいですが、電源が無いので充電が切れる危険性あり。また、大人だけなら多少暗くてもなんとかなりますが、子どものお世話(着替えやおむつ替え)するのに暗いと大変なので、少し長い時間つけたりハンズフリーにできたりすると便利です。

●保冷剤

→すぐ溶けましたが、、保冷バッグと共に、しばし冷たくしてくれてました。

●水多めに

→我が家は1泊中に大きいボトル2.5本ほど消費しました。ラマダン中だったし、近くに買える店は無かったのでたくさん持って行って良かったです。また、サーモス水筒を二本持って行って、なるべく冷たい水を買ったらすぐ移し替えておきました。夏は車中でお湯になってしまいますので。。

●スナックなど

→途中のドゥッカンで買えるパンとかポップコーンとか。家から持参したおせんべいとかビスケットとか。食事時間まで子どもがもたないので。。

●タオル、洗面用具(上述の通り)

●絆創膏

→山道を歩きなれないせいか、子どもがとにかく転びます。

●虫除けスプレー(ハーブ由来のもの)、虫除けパッチ、虫刺されの薬

→今回は結果的に蚊の被害はあまり無かったですが。どちらかというとハエがすごくて、食事は皿や顔に飛び込んでくるハエとの闘いでした。

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夕食にはマクルーベも。スタッフ用のイフタールだったマンサフも、好きかどうか尋ねられ、お裾分けしてもらえました。
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夕食後はベドウィンテントでお茶が振舞われます。砂糖は自分で入れるスタイル。
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朝食も美味しい。何より空気がきれいで気持ちいい。
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しかし、ハエとの闘い…ジャムとキュウリはハエに明渡しました。

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ラマダン最終日のせいか、夏で暑いせいか、この日の客は我が家ひと組で、貸切でのびのびと過ごすことができました。ハイシーズンは人が多そうですので、少し暑いですが、この時期は狙い目かもしれません。夕方17時頃着、朝9時過ぎ出発などで涼しい夜を過ごし、夕陽や朝陽を楽しむのもよいかもしれませんね。

 

テントにはもちろん電源なども無いので(緊急時は、オフィスの建物に行けば貸してもらえるかも知れませんが)、デジタルデトックスもできて、雄大な自然の中で、心なしか豊かな心になれた気がするキャンプでの1日でした。