アンマンで離乳食
海外で生活すると、大人でも食文化のギャップを埋めるのに苦労しますが、更に困るのが味覚の繊細な乳児の離乳食。
大人なら、ローカルなごはんでもそれはそれでおいしいと思えますが、赤ちゃんの食欲を喚起しつつ、日本的なだしなどの和の味に馴染ませるのは至難の業に思われます…。
ヨルダンで手に入る離乳食食材、市販品を調べてみました。
◾️離乳食の基本(ヨルダン)
日本では、まずは10倍がゆから、そして徐々に野菜を増やし、豆腐や白身魚、鶏肉などたんぱく質を導入、アレルゲンは少しずつ、段々調理方法を変えて噛めるようにして…と大変細かくルールが決まっている離乳食。
教科書通りに食べないことも多く、とにかく準備や食べさせるのに手間隙がかかり、日本で子育てしていても悩ましいものです。。
ヨーロッパで子育てしている友人に聞いたら、最初は果物からスタートするとのこと。お国柄もあるようですね。
★参考 世界の離乳食
世界、海外の離乳食 ベビーフード - Care the World
★参考 日本の離乳食の進め方
離乳食の進め方 | 離乳食の進め方なら和光堂わこちゃんカフェ
★参考 ヨルダン(も含むと思われる)の離乳食進め方
→メニューバーからInfants Weaningを開いてください
ヨルダンでも、だいたい5-6ヶ月頃から離乳食を始めるようです。また、友人に聞いたところでは、最初は米がゆからスタートし、徐々に果物や魚も与えるなど、日本と似たような進め方をするようでした。食材のサイズの段階分けや食べさせる食材の豊富さは日本の方が難しそうですが…。
(なお上記サイトでは、ライスシリアル→ウィートシリアル→ミックスシリアル→野菜ピュレで進めるとのこと。)
◾️手に入る・入らない食材
日本の離乳食で多用され、手に入りにくいものとしては、以下があるかと思います。
・カボチャ(バターナッツやスカッシュはあるが水っぽい)
・さつまいも(冬以外は高い、そして水っぽい)
・豆腐(売られているが、スーパーでは一丁2.5JD〜、中華食材店では金曜しか買えない)
・魚(刺身では売られていないので、魚売り場で適当な白身魚などを探してさばく必要あり。我が家はフエダイの仲間を使ってみました)
・だし(市販のだしの素はたまに買えますが、乳児向きではない)
・納豆(手作りしないとない)
・青のり(海苔を砕けば作れる?)
・ひじき(みたことがないだけかも知れません)
・しらす(同上)
・きなこ(我が家は青のり、ひじきと共に日本から持ち込み)
・市販品で簡単に調理できるフリーズドライなどの品(だし、とろみの素、野菜フレークなど)
逆に手に入りやすいものとしては、離乳食界の神的存在のバナナをはじめとした果物類、人参などの野菜類全般、カリフォルニア米、等々、和食に特化しないものはあります。鶏ひき肉はMilesで売っています。 ヨーグルトは1kgで1JDと、ヨーグルトがほぼ主食の我が子には有難い価格です。
ぐずった乳児をなだめる必殺技、赤ちゃんせんべいとたまごボーロもありませんが、6-7ヶ月くらいから食べられるビスケットや野菜パフなどが市販品売り場で売られています。
ハインツのアップルビスケット。ミルクに溶かしても食べられます。
郷に入っては郷に従え式で、和食に拘らずに食べさせればそれほど苦労はしないかも知れません。和の味に親しませたい場合は、和食用乾物の持参が必須と思われます。
◾️市販品の買える店
日本のフリーズドライや、外出時に与えられる定食並みの離乳食ほど便利な市販品はありません。。ヨルダンでは、お湯に溶かして使えるシリアル、野菜や果物のペーストなどは、以下のスーパー、薬局で比較的種類が豊富に売られています。
・Pharmacy One(大きめの支店ならどこでも。ローカルなものもあります)
Mecca mallのmall pharmacyにもローカルなお湯に溶かす穀物系や、赤ちゃん用ビスケットもあります。
・Centro(輸入品中心でやや高め)
・Cozmo(同上)
・Miles(同上)
・habiba store(同上)
・Select Food Shoppe(同上)
なお、大手スーパーではオーガニックコーナーに置かれていることが多いです。また、7th circleのCozmoはオーガニックコーナーに輸入品、同じ店内にあるPharmacy one(会計別)にはローカルな品が揃っています。
上の段にあるのが野菜やフルーツペーストです。
離乳食用のスプーンなどはPharmacyなどで置いていますが、City mallのCarrefourには日本のPigeon製品もあります。
こちらで見つけて気になって買ったものです。。果物や柔らかくした野菜を入れて、自分でチューチュー吸って食べさせる道具。Baby-led weaningの一環でしょうか。
こちらは瓶詰めタイプでは数少ない、たんぱく質も取れるもの。チキンが入っていて温めて食べます。ハラール認証。機内食でも偶に出ますね。
ローカルな感じのネスレのシリアルパウダー。お湯に溶かすだけで、シリアル&ミルクペーストになります。色分けは、水色・Single grain、黄色・Multi grain、緑色・果物やデーツの粒入りの3段階のようです。
400gで4.5JDほどと比較的お手頃なローカル品シリアルパウダー。粉ミルクと共に売られています。
こちら輸入品。Gerberの品が多く、シリアルなども5JDくらいから。小さいフルーツペーストのパックも2-3JDくらいします。細い筒のようなものが、野菜パフスナックです。
Pharmacyの売り場。瓶詰めや手頃な品が並びます。
こちらも瓶詰めのペースト。1.5JDほど。果物が中心で、たまに人参などの野菜が多少あります。離乳食初期ならこのままでよいですが、後期以降だとデザートとして使うか、食材を加えて調理しないと物足りなそう…。